これは鉄道趣味のある方か、地元にお住まいである程度の年齢の方にしかわからないネタですが、私の記録程度に書いてみようかと思います。
その昔、茨城県の鹿島神宮駅から、南隣の神栖町(現神栖市)に向けて鹿島臨海鉄道のディーゼルカーが走っていた時期があり、それに数回乗ったことがあるという話です。
昭和53年から58年の間、ほんの5年間だけ走っていた、旧国鉄キハ10型による列車です。これに乗ったことがある人はかなり限られるかと思います。それほど遠くないところに住んでいたので、父に「乗せて」と頼めば乗れたという感じでした。
子どもの頃の私は、列車に乗れるというわくわく感でいっぱいでした。キハ10の乗り心地は悪かったそうですが、台車がどうとか、座席の作りがどうとかという発想は一切なく、ディーゼルカー独特の音やにおい、列車の揺れを味わい、ただただ楽しい時間だったように記憶しています。
この路線、列車のダイヤがかなり悪く、しかも鹿島臨海鉄道の駅(神栖、鹿島港南)が住宅地から外れていることもあり、乗客はほとんどいませんでした。鹿島港南駅を、東に1kmほどずらして旧知手駅(貨物駅)あたりに置けば、使う人多少は増えたのでは?と当時思ったものでした(近くに団地があったので)。
でも、成田空港へのジェット燃料輸送をするにあたり、地元への見返りで走らせた程度なので、乗客を確保する意味さえなかったのかもしれません。
とはいえ、これ、私の鉄道趣味の走りの頃の懐かしの列車でした。模型で言えばTomixが製品化していて、キハ1002だけヤフオクででゲットして持っています(引越しを経ても捨てられなかったグッズの一つです)。