アラフィフにして惑う

~趣味のことやら日々のことやら~

(友達が)死ぬかと思った

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

 前に自分の体験を書いたのですが、そういや友達が死ぬかと思ったことがあったなぁと思い出し、同じお題2つ目です。

 あれは20年ほど前のこと。オーストラリアに友達(男)と遊びに行った帰りの飛行機でのことでした。

 行き先はパースで、当時、成田への直行便が2日に1便でした。で、シドニー経由で帰国しようとしたのですが、パースから飛行機が飛び上がってまもなく、友達、頭が痛いと。

 手持ちの痛み止めを渡したのですが、ちっとも痛みが治らず、客室乗務員のおじさんが酸素マスクを付けてくれました。ご厚意なのですが、後から考えると、これがアダになっていました。

 痛みは全く治まる気配もなく、荒い息でハアハア言ってるうちに、「身体が痺れる」と。こりゃまずい、シャレにならないことが起きてると思っていたら、英語で「お医者さんはいらっしゃいませんか?」コール。

 しばらくすると、2~3人の医師が来てくれて、診察キットを持った方が、打腱器で膝を叩いたり、機内でできる基本的な診察をされていました。診察の範囲では異常は見つからないけど、CTを撮った方がいい、と言ってるらしい感じは伝わってきました。

 そして、紙袋を持って来いと。ああ、過呼吸ね、と気づきました。で、今時はあまりやらないようですが、紙袋で口を覆って呼吸しているうちにしびれは落ち着いてきました。ああ、これで落ち着いてくるといいなあと思っていると、次の災難が。

 友達、鼻血を吹きました。

 私、「ああ、こりゃ本当に死ぬわ、そしたらどうすればいいんだ?」と思いました。

 ところが、鼻血を吹いたら友達、けろっと「頭痛が治った」といいます。何が起きたんだか、その時は全く分かりませんでした。

 それどころか、「腹が減った、お前がもらっていた機内食のアイスが食いたい」と。神妙にせえ、と何度も繰り返しましたが、お調子者の友達は全然聞く様子もない。挙げ句、アイスのおかわりまで頼んでいました。

 その後、降り立ったシドニーの空港には救急車が待っておりまして、海外で人生初の救急車乗車をしました。

 ここでも友達ご陽気。何かやらかすんじゃないかとヒヤヒヤしていたら、既往症を聞かれてつまらんアメリカンジョークをかっ飛ばす…。救急隊のおじさんと2人で爆笑してました。相手ご陽気な人で助かりました

 結局、搬送先の病院では、異常なし、検査も不要と。日本だったら、そう思ってもCTくらいは撮るんでしょうね。で、その場では原因は分からずじまいで、翌日帰国しました。

 帰国後、友達が何かの不調で耳鼻科に行ったら、鼻が悪かったこと(詳細は不明)、鼻血を吹かなかったらそれこそ危なかったらしいことが分かったそうです。

 以上、(友達が)死ぬかと思った話でした。  

※この手の頭痛、飛行機頭痛というようです(2024.1.6加筆)