さて、今日は不定期連載(?)、父の実家の整理の続きです。
祖父の死後、父が12年間腰を上げず(その1)、登記簿を見たら家の所有者が曽祖父になっていて、全容把握に時間がかかり(その2)、そして実家に行って親戚へのあいさつ回りやら何やら済ませてきた(その3)のが前回までのあらすじです。
そんなこんなで、法的な手続きもプロの手を借りることにしましたが、何せ遠方で田舎。どこの司法書士や行政書士、解体業者が信頼できるのかも分かりません。
とりあえず、祖母の実家が頼った司法書士事務所に電話で連絡を取ってみました。彼の地はムラ社会で私はよそ者なので、あからさまに警戒されました。が、話の進め方を確認し、大体の費用も確認できました。
ただ、この時くれたアドバイスが、後から考えると結構乱暴でした(アドバイスくれたのが司法書士じゃなかったのは後で知りました)。
「親族の反対がなければ、相続登記と並行して解体の話も進めて問題ない。万が一、ほかの被相続人から訴えられても、現在価値たかだか数百円。さんざん実務をやったが訴えられた例はない」という話でした。
よく考えれば雑なアドバイスですが、専門家が言うんだからそんなもんか、実務は理屈どおりじゃないんだな、と思っちゃいました。
約2か月後に撤回されて大変困りましたが、お調子者な感じの人と話すときは要注意という学習にはなりました。
ともあれ、そこから集めた戸籍その他、書類一式をそろえて、「被相続人本人(=父)が現地に行くのが難しいが、どう手続したらいいか教えてください」と連絡して、更に一筆添えて郵送したのですが、なぜかなしのつぶて。
結果的には、ただ放置されていたようです。
別の用件で当地に行ったついでに事務所に寄ったら、司法書士本人が出てきました。事情を改めて伝えたら、しばらく考えた後で「本人指定郵便で相続人本人の意向を確認して進めましょう」と(正確には「本人限定郵便」だと、さっき知りました)。
司法書士ご本人も、今まで応対していた従業員さんたちに「今まで何やってたんだ」と言いたそうな雰囲気でした(そりゃそうだ)。
そういえば、もう20歳くらい若い司法書士さんだと、スマホでビデオ通話して本人確認は画面に免許証などを見せるという方法でやってくれました。本人限定郵便は今時のやり方ではないらしい。
どれだけ無駄な時間を食ったのかという感じですが、本人限定郵便のやりとりでやっと話しが進みました。
その後は、相続登記の手続き、1カ月くらいで終わったと思います。下準備の方が遥かに時間かかりました。
次は遺品整理の話をご紹介しようと思います。