アラフィフにして惑う

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父の実家の家じまい(その1 着手まで)

 実家の家じまい、結構よくある問題ですが、うちは私が父の実家の家じまいをやりました(正確には「実働部隊をやりました」ですが)。

 まだ、土地と墓の問題がまだ残っていますが、ここまでだけでも色々あったので、記録を残しておこうかと思っています(不定期連載みたいな感じで)

 そもそもは12年前に、祖父が脳梗塞で亡くなったところから始まっていたはずの話でした。

 父の実家は、長男だった祖父が訳あって実家を出て建てたものでした。しかし、父が仕事の都合で遠方に家を構え、家を継ぐはずの叔父が亡くなり、そのあと祖母、祖父の順に亡くなって、住人がいなくなりました。

 父も住む見込みはないはずなのですが、祖父が残した飼い猫が家にいたので話が進みませんでした。いや、それを理由に引き延ばしているようにも見えました。

 祖父が弟(大叔父)に「猫だけは頼む」と頼んだそうで、大叔父が猫の餌をやりに来たり、周りに迷惑がかからないようにしてくれていました。が、父は盆暮れの贈り物だけして、あとはほぼ放置という状況が12年続きました。

 祖父→父と続く、うちの実家の無責任体制の象徴のような感じでした。

 この間、特に3回忌が過ぎた頃から、この件、私の心配の種でした。父は、自分のやりたくないことや苦手な事は一切やらない人なので。一度、「あの家そろそろどうにかしてくれ」と言ったらキレられました。

 しかし、私からすれば、父の実家は子どもの頃、年に一度行ったのがせいぜいで、身内の顔も覚えていないくらいに疎遠なところな訳です。一体どうしろと。

 そんなこんなで月日が過ぎ、父がガンの手術を受け、その後肺炎で生死の境をさまよい、どうにか戻ってきました。

 さすがに、このタイミングを逃すと後が苦しくなると思いました。

 そこで、私にとっては未だに恐怖刺激のような父に、意を決して提案しました。「とりあえず親戚に話だけ通して、必要な書類にサインしてくれ。段取りや実働部隊は俺がやるから」と。そうでも言わないと進まないし、父が存命の間に始末をつけたかったのです。

 さすがに父も嫌だとは言いませんでした。私の前では偉そうな態度を崩しませんでしたが、「助かった」という感じに見えました。

 が、流石に干支一回り放置した案件、一筋縄では行きませんでした。

 一気には書ききれない分量なので、とりあえず「相続登記はお早めに」とだけ書き残して、あとは後日書いていきたいと思います。