アラフィフにして惑う

~趣味のことやら日々のことやら~

父の実家の家じまい(その5 遺品整理+α)

 お久しぶりの父の実家の家じまいシリーズです。

 ここまで、ややこしい権利関係の整理について書いていきました。

sidearm47.hatenablog.com

 今日は、並行して進めた遺品整理の話(+α)です。

 前回の訪問の際に取った見積りで遺品整理と解体の業者を決めて、遺品整理は早々に依頼しました。

 ここの家、無駄にモノが多い家なのです。家財道具以上に、使わない衣類と敷地に投げてあるゴミ(不燃物)が多かった。「戦争で物がない時代を経験したから」という一言では片付けられないレベルでした。

 作業はお願いしっぱなしで、最後の仕上がりと報告書の写真しか見ていませんが、業者も二人がかりで予定の4日間丸々かかったそうです。

 仕上がりの確認のため、冬の寒いさなかに現地に行きました。

 物であふれていたような家だったので、何もなくなってみると新鮮でした。日が陰り始める時間帯の完了確認で、実に寒々とした風景でした。

 お代は55万円、見積りどおりで納めてくれました。

 で、「大体どの家にもお宝が多少は残っている」と別の業者さんが言っていたので多少の期待をしていましたが、お宝は見事に何もなかったです。

 一万円札が何枚か出てきたら、こっそり使っちゃおうと思ったのですが。

 価値のあるものといえば、祖母がため込んでいた小銭だけでした。10円玉は職場で缶コーヒーを買う時にせっせと使いました。50本は買ったと思います。

 10円玉を13枚も自販機に突っ込むアラフィフおやじ、傍から見たら変な奴だったでしょうね。

缶コーヒーのイラスト

 が、1円玉300枚強と5円玉(枚数忘れました)はどうにも消化しようがない。今時、小銭を両替するにも手数料がかかります。

 どうにもしようがないので、銀行に持ち込んで、「手数料が上回ってもいい。お金払うから始末してください」と、相手からすれば意味の分からないお願いをして片付けました。

 そして、この訪問の時に、解体をお願いすることになった業者と契約手続きをしました。

 なにせ一度往復すれば旅費5万円が飛ぶ距離でして、行くと決めたら用件てんこ盛りにせざるを得ないのです。

 大叔父が見積を取ったのとは違う業者だったので、後日もめても嫌だなあと、金を出す父にお伺いを立てましたが「安い方でいい」というので従いました。

 このとき、「社長は感じのいい人だけど、なんか契約書が雑だなあ」(アパートの賃貸借契約書の方がしっかりしている)、「工程表も出してないとか言うし大丈夫か?」と思ったのですが、引き返せないところまで来ていて、そのまま進めました。

 結果、ややこしいことになりました。

 一般的には複数社の見積を取って、安い業者を選びますが、安けりゃいいってもんじゃないなあと痛感しました。

 金額は相場を大きく外すほどには安くなかったのと、社長のキャラクターで大丈夫だろうと思ってしまったんですが、嫌な予感は的中しました。

 嫌な予感は無視したらダメです。勉強になりました。

 次回はこじれた解体のお話に進みます。